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お彼岸




 「暑さ寒さも彼岸まで」といわれるように、春分と秋分をはさんで前後3日合わせて7日間の過ごしやすい時期にお彼岸があります。
 お彼岸にはお墓参りをされる方も多く、「お彼岸がどういったものなのか?」という質問も多く寄せられます。
 そこで、ここではお彼岸が何かを説明させていただきます。



お彼岸とは?

1)中道の教え
 お彼岸は、中日(ちゅうにち・春分と秋分の日)をはさんで前後3日合わせて7日間です。一年では、春分と秋分で計14日間になります。
 お彼岸の頃は、太陽が真東から昇り真西に沈み、昼夜の長さが同じで、気候も暑くもなく寒くもありません。これは、お釈迦様が説かれた「中道(ちゅうどう)」の教えにつながります。
 「中道」とは、「極端」に偏らずに考え、行動することが大切であるということです。
 お釈迦様がいらっしゃった頃のインドでは、想像を絶するような苦行をしている僧侶がたくさんいました。しかし、お釈迦様は苦行では悟りに至れないことに気づかれ、「極端」を避けること、つまり「真理を悟るには中道にあること」を説かれたのです。
 この「中道」を象徴するような春分・秋分には、特に仏道に励むようになったのです。
 また、春分・秋分の頃は気候が良く、修行に適していたこともあったのでしょう。
 この仏道修行の心に、西に沈む夕日を見て「西方極楽浄土」に思いをはせ先祖の供養をすること、また古来よりある太陽を信仰する農耕儀礼が結びついて、現在のお彼岸となったのです。

(2)「彼岸」とは?
 日ごろ使われている「彼岸」というのは「到彼岸(とうひがん)」「彼岸に到る」の略です。
「彼岸」とは、「悟りの世界」ということです。

(3)六波羅蜜の修行の日々
 なぜ、お彼岸が春分・秋分をはさんで前後3日合わせて7日間かというと、春分・秋分の「中道」の中日をはさんで、彼岸(悟り)に到る修行である「六波羅蜜(ろっぱらみつ)」を1日ずつ実践するためです。
 「六波羅蜜」とは、
@布施(ふせ・施しあい恵みあうこと)A持戒(じかい・規律を守ること)
B忍辱(にんにく・辱めや苦しみをじっと耐えること)C精進(しょうじん・悟りを求めて常に努
力すること)D禅定(ぜんじょう・平静な心を保つこと)E智慧(ちえ・先のことを見通し正しい判断をすること)
の六つの修行のことです。 

 
お彼岸は、家族の無事と皆の成長を先祖に感謝し、社会に尽くしている事を報告して先祖に安心してもらう大切な7日間となっています。
 気候のいいお彼岸の時期はお花も咲き始め、町や野を散策するのにも適した素晴らしい時季です。家族一緒にご先祖さまのお墓参りをして、仏さまの修行にも励んでみませんか。