迎え火

昨日は、千手院でも迎え火を焚きましたが、この数日、迎え火について質問が続きました。

精霊(しょうりょう)は、迷いやすいといわれます。ですから、お墓まで提灯を持って迎えに行った上、ナスとキュウリで送り馬を作り、盆灯籠を灯し、目印に火を焚くという行事が見られ、くれぐれも迷わずに帰ってきて欲しいと願います。

元々は、寺の門前や集落単位で大きな火を焚いていたものが、家に入るまで迷わないようにでしょうか、各家でも焚かれるようになったのであろうといいます。

また、悪い霊が一緒に入ってこないように魔除けの火祭りの変化でもあったようです。(仏教的には、悪い霊はお盆中に供養して慰めて成仏させて帰そうとすることが多いのだと思いますが)

お盆のやり方は、時代や地域、その家その家で違うもので各家オリジナルなので、送り火にこだわる必要も無いと思われます。

しかし、火の持つ魅力でしょうか?送り火を気にする方は多いようです。また、地域地域でお盆の行事が違うにも関わらず、たいていの地域でお盆の最初には迎え火を焚くそうです。

コメント

  1. はしびろこう より:

    以前は玄関先で迎え火や送り火を焚いているお宅を見かけましたが、ここ最近は見かけないです。斯く言う私もお印程度の迎え火と送り火ですが…。
    毎年のことながら焙烙皿の中の炎は、ずっと見ていたい気分になります。

    • 副住職 より:

      そうなんです。
      多くの質問が、マンションやご高齢で火が焚けないがどうすれば良いか、という質問なんです。

      迎える事は、お墓からしっかりお家までお連れしたり、盆灯籠やほおずきを飾っていただいて迷わないようにして頂ければと思うのですが。
      火を焚くこと自体が、人にとって特別な体験なんだと思います。(心安らいだり、過去を思い出したり)

      お盆にはできるだけ、ブログに迎え火をUPしようと思います。忘れていたら教えて下さい。

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